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 立命大、CIS系薄膜太陽電池の高効率化に向けた研究成果を紹介

発表日:2018.10.29


  立命館大学は、CIS系薄膜太陽電池の高効率化に向けた研究成果を紹介した。シリコンに代えて銅(Cu)・インジウム(In)・セレン(Se)を主な材料とする「CIS系薄膜太陽電池」の普及が期待されているが、シリコン系太陽電池に比べて光電変換効率が低く、レアメタルやカドミウムなどの人体に有毒な材料を使用している等の課題がある。同大の研究者は、太陽電池セルの材料と成膜方法の組合せを変えたセルを試作し、それらの光電変換効率を比較することで、諸課題の解決に向けた評価を進めていった。先ずセルのバッファ層に使用されている硫化カドミウム(CdS)を亜鉛(Zn)に置き換えられることを確認し、次いでZnSと極薄膜のCdSを組み合わせたバッファ層や、亜鉛(Zn)とマグネシウム(Mg)などを用いた透明導電膜を乾式めっき法に類するスパッタリングで成膜することにより、CdS使用量を抑え、成膜法の高コスト要因を払しょくし、光電変換効率のさらなる向上が期待できるCIS系薄膜太陽電池の新たなコンセプトを創出したという。

情報源 立命館大学 NEWS & TOPICS
機関 立命館大学
分野 環境総合
キーワード レアメタル | カドミウム | 亜鉛 | 光電変換効率 | 立命館大学 | CIS系薄膜太陽電池 | シリコン系太陽電池 | 硫化カドミウム | CdS | Zn
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