大阪大学などの研究グループは、原始的な地球環境(前生物的環境)に存在していてもおかしくはないポリペプチドの化学合成に関する成果を発表した。「ポリペプチド」はタンパク質よりも少ない数のアミノ酸がつながり、鎖状・環状の構造をとる分子。同研究グループは、1960年代初頭の研究成果の流れを汲み、タンパク質に係る研究や、人工的なポリペプチド合成の課題克服などに取り組んでいる。今回、生体のタンパク質を構成するα-アミノ酸の酸素原子を硫黄原子に置換した「α-アミノチオアシッド」を用いて、原始の環境を模した系におけるペプチド合成実験を行った(酸性水溶液中、鉄鉱石共存下)。その結果、官能基の隣に位置するα炭素に選択的、かつ自発的にペプチド結合が形成され、天然型のポリペプチドが数分で合成できることが明らかとなった。この合成プロセスは天然型ポリペプチドの効率的な人工合成法の基盤となるものであり、地球上にポリペプチドが出現した新たなルートの根拠を示唆しているという。
情報源 |
大阪大学 研究情報
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機関 | 大阪大学 |
分野 |
環境総合 |
キーワード | 大阪大学 | ポリペプチド | 前生物的環境 | α-アミノチオアシッド | 酸性水溶液 | ペプチド結合 |
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