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 三重大、平成30年豪雪と地球温暖化に関する新説を発表

発表日:2019.05.23


  三重大学は、32年ぶりの大寒波となった「平成30年豪雪」に地球温暖化が影響しているという新説を発表した。平成30年豪雪は、福井県等の北陸地方において記録的な雪をもたらした。従来、ラニーニャ現象(東太平洋赤道付近の海水温が低い現象)により偏西風が蛇行したと考えられていたが、ラニーニャ現象は4年に1回程度発生しており、この大寒波を説明出来ないという。同大学によると、「暖穴(warm hole)」と命名した「海氷の大きな穴」が出来、アラスカ北の上空が暖かくなったことに原因があるという。アラスカ上空が暖かい事で偏西風が迂回し、北極点近くまで侵入。この反動で、北極に存在する寒気が東西に引き裂かれ、偏西風は南北へ蛇行、東アジアと北米方向に寒波をもたらした。歯磨き粉のチューブ中央を握ると中身が両サイドへ分かれるイメージであるという。同研究グループは、地球温暖化に伴い、今後「暖穴」が拡大することが予測され、日本や北米により強い寒波が襲来する可能性があると指摘する。

情報源 三重大学 プレスリリース
機関 三重大学
分野 地球環境
キーワード 地球温暖化 | 偏西風 | ラニーニャ現象 | 三重大学 | 寒波 | 平成30年豪雪 | 暖穴
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