気象庁は、今夏(2010年6月~8月)の日本の平均気温が、統計を開始した1898年以降の113年間で第1位(これまでの第1位は1994年)の高い記録となったことを発表した。今夏の平均気温から平年値(1971~2000年の30年平均値)を差し引いた値である平年差は、+1.64℃となった。月別に見た平均気温の平年差は、6月が+1.24℃で第5位、7月が+1.42℃で第11位だったものの、8月は+2.25℃(第1位)の高温となった。同庁では、この原因を、1)期間を通して冷涼なオホーツク海高気圧や寒気の影響をほとんど受けなかったこと、2)梅雨明け後、上空の偏西風が日本付近で平年よりも北に偏って流れ、勢力の強い太平洋高気圧に覆われたこと、3)今春まで継続していたエルニーニョ現象の影響で北半球中緯度の対流圏全体で気温が上昇したこと等の要因が重なったためと考えている。また、背景として二酸化炭素などの温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化の影響が現れているのではないかとしている。
情報源 |
気象庁 報道発表資料
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機関 | 気象庁 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 地球温暖化 | 温室効果ガス | 気温 | 偏西風 | エルニーニョ現象 | 太平洋高気圧 | オホーツク海高気圧 |
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