国内ニュース


 東北大など、温暖化で日本海側の豪雪が強まると予測

発表日:2019.12.17


  東北大学、気象庁気象研究所、(国研)海洋研究開発機構および名古屋大学は、スーパーコンピュータ上で大規模な温暖化予測を行い、一年で最も降雪が多い日の降雪現象(以下、豪雪)を詳細に解析した。国内の降雪を引き起こすパターン(気圧配置)は、日本海側で雪をもたらす「西高東低型」と太平洋側の「南岸低気圧型」の2パターンがあり、それぞれのパターンについて将来の豪雪を予測する必要があった。同研究グループは、本州のほぼ全域を対象に、産業革命から2℃/4℃気温が上昇した時について、高い解像度(5km格子)と多くのシナリオ数(計約1000年分)で大規模な温暖化予測を実施した。そして、そのシナリオを活かし豪雪の解析を行った。その結果、日本海側の標高が高い地域での豪雪は現在よりも強くなる等の予想がされたという。これは、「気温上昇によって空気に含まれる水蒸気が増えること」に加え、「温暖化に対する寒気の昇温度合いが小さいことで、相対的に寒波が強まる」ためであるという。

情報源 東北大学 プレスリリース・研究成果
海洋研究開発機構 プレスリリース
機関 東北大学 気象庁気象研究所 海洋研究開発機構 名古屋大学
分野 地球環境
キーワード 地球温暖化 | 東北大学 | スーパーコンピュータ | 気象研究所 | 寒波 | 降雪 | 豪雪 | 西高東低 | 南岸低気圧 | 気圧配置
関連ニュース

関連する環境技術