環境省は、クリーン開発メカニズム(CDM)に係るプロジェクトの政府承認審査結果を公表した。CDMは、先進国の資金・技術支援により開発途上国において温室効果ガスの排出削減事業を実施し、そこから生じる削減量を先進国の削減約束の達成に利用できる制度。これは、途上国にとっても、自国に対する技術移転と投資の機会が増し、途上国の持続可能な開発に資するという利点がある。今回承認されたプロジェクトは、日本テピア(株)の中国におけるコークス炉ガス(COG)発電プロジェクトと、(株)三井住友銀行及び鹿島建設(株)のシンガポールにおける下水汚泥の乾燥・焼却事業。これらのプロジェクトによるCO2排出削減量予測は、日本テピア(株)が14.4万トンCO2/年、(株)三井住友銀行及び鹿島建設(株)が10.5万トンCO2/年という。