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 筑波大、微生物細胞の自家蛍光ビッグデータ評価ツールを開発

発表日:2019.09.05


  筑波大学は、微生物集団のなかの個々の細胞の「自家蛍光」を生きたまま同時に解析できる新技術を開発した。多くの微生物細胞から有用物質の生産能が高い細胞を選抜するために、培養によって増殖された細胞の破砕、分析などが行われている。また、微生物の細胞を破壊せずに、個々の性質を分析することは困難であるとされてきた。同大学は、細胞が光を吸収して再び放つ性質(自家蛍光)を測定する「自家蛍光シグネチャー解析」という分析法に着目し、細胞内の二次代謝産物を「共焦点顕微鏡」を用いて立体スキャンし、励起光の波長と蛍光の波長・強度のパターンを表す画像としてデータベース化することに成功した。さらに、こうして取得した自家蛍光ビッグデータを人工知能(AI)に学習させて、細胞の性質の識別を試行した結果、細胞の種の分類や、生理状態(増殖段階)の識別が95%以上の高い精度で予測可能なことが示唆された。細胞の品質管理技術などへの応用が期待できるという。

情報源 筑波大学 注目の研究
機関 筑波大学
分野 環境総合
キーワード 微生物 | 筑波大学 | 識別 | 人工知能 | AI | 自家蛍光 | 自家蛍光シグネチャー解析 | 共焦点顕微鏡 | 自家蛍光ビッグデータ | 品質管理技術
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