環境省は「TNFD提言に沿った自然関連情報分析ガイダンス(金融機関向け)-2024年度版-」を公表した。このガイダンスは、金融機関が自然関連リスクと機会を評価・開示するための具体的な方法論を提供するものだ。COP15で採択された「昆明・モントリオール生物多様性枠組(GBF)」や、2024年3月に策定された「ネイチャーポジティブ経済移行戦略」を背景に、自然資本に根ざした経済成長のチャンスを示している。──冒頭には、自然資本への対応の意義や自然関連情報開示に向けた分析のステップ及び手法が詳述されている。特に、ENCOREツールを用いたヒートマップの作成や、優先セクターの特定方法が紹介されており、金融機関が実際に取り組む際の参考となる情報が豊富に提供されている。次に、滋賀銀行、八十二銀行、北洋銀行の事例を通じて、具体的な実施内容が紹介されており、地域金融機関が自然関連リスクと機会をどのように評価し、エンゲージメントを実践しているかがわかりやすく紹介されている。──環境省は、このガイダンスを活用することで、金融機関が気候変動と生物多様性の相互作用を理解し、統合的にリスク管理を行うことができるようになることを期待している。