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 東大など、リアルな動物とアニメを組み合わせた絶滅危惧種の保全策を提案

発表日:2019.11.22


  東京大学と(公財)東京動物園協会は、絶滅危惧種など飼育・展示している動物園と、動物アニメの放映が相まって、市民の動物への関心が高まり、動物園へのサポート(寄付)が増加するメカニズムを検証した。同研究グループは、インターネット検索エンジンのウェブサービスを用いて、特定の動物の名前などの検索クエリの地理的・時間的検索量のばらつきに関するデータを取得し、フリー百科事典の閲覧数データと共に統計的に解析することで、市民の関心の全国的な測定を試みた。その結果、動物園の存在が動物への関心を高める効果を持っていることや、動物園の数が多い地域ほど関心が強まる傾向があることが判明した。また、動物園への寄付記録と照らして見ると、こうした傾向は動物アニメの放映と密接な関係を持っており、アニメ放映後に当該回に登場した動物への寄付が増加することが分かった。これらの解析結果は、メディアやエンターテイメント業界との連携・協力が生物多様性の保全に有効であることを示唆しているという。

情報源 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部 研究成果
機関 東京大学 (公財)東京動物園協会
分野 自然環境
キーワード 生物多様性 | 東京大学 | 絶滅危惧種 | インターネット | 寄付 | 動物園 | 東京動物園協会 | アニメ | 関心 | 閲覧数
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