(国研)農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)とジオシステム(株)は、流水中に設置した「シート状熱交換器」の熱交換特性を実規模で検証し、農村地域における施工方法などを考案した。現在、農業用ハウスに導入されている「ヒートポンプ」は、空気中や土中での熱交換により、暖房・冷房などを行うものが多い。同研究グループは、全国各地に流速30 m/min以上の農業用水路がストックされていることを踏まえ、それらの「流水熱」利用を図るために、実規模の水理模型(幅1.6m、側壁高1.6m、長さ15m)において、ポリエチレン細管(φ6 mm)で構成された「シート状熱交換器(5.6 m×0.9 m)」の熱交換特性を評価した。流速条件や設置方法の違いによる検証を行った結果、冷房運転時を想定した流速10 m/minの試験において、シート状熱交換器を設置した場合に、土中設置の15倍に相当する効率でヒートポンプ熱源利用できることが分かったという。
情報源 |
農業・食品産業技術総合研究機構 プレスリリース
|
---|---|
機関 | 農業・食品産業技術総合研究機構 ジオシステム(株) |
分野 |
環境総合 |
キーワード | ヒートポンプ | 農村 | 熱交換 | 農業用水路 | 農研機構 | ジオシステム | 流水 | シート状熱交換器 | 農業用ハウス | 流水熱 |
関連ニュース |
|