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 NEDO、200℃以下の未利用熱を利用可能な有機熱電モジュールを開発

発表日:2020.01.21


  (国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、「未利用熱エネルギーの革新的活用技術研究開発(事業期間:2013~2022年度)」における(国研)産業技術総合研究所(産総研)の取組みを紹介した。NEDOは、比較的低温で利用が難しい200℃以下の未利用熱を有効利用できる有機熱電変換材料の開発とモジュール化の技術開発事業に取り組んでおり、今般、同事業の中で産総研は、有機熱電材料で作るモジュールの熱と電気の抵抗を最適化し、自然冷却が可能な有機熱電モジュールを開発している。この開発では、導電性高分子として知られる「PEDOT/PSS」を基本材料にしたモジュールの導電部材(金属)の熱伝導が大きいことがモジュール全体の特性を制限していることに着目。導電部材の電気抵抗および部材間の接触電気抵抗をできるだけ増やさずに熱抵抗を可能な限り高める新たな設計を行い、100℃から120℃の低温熱源に設置するだけで、測定データなどを無線通信するための十分な電力が得られることが実証されたという。

情報源 新エネルギー・産業技術総合開発機構 ニュースリリース
産業技術総合研究所 研究成果
機関 新エネルギー・産業技術総合開発機構 産業技術総合研究所
分野 環境総合
キーワード NEDO | 産業技術総合研究所 | モジュール | 未利用熱 | 未利用熱エネルギーの革新的活用技術研究開発 | 有機熱電変換材料 | 導電性高分子 | 導電部材 | 電気抵抗 | 接触電気抵抗
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