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 トヨタと日野、燃料電池大型トラックの実用化に向けた取組を推進

  トヨタ自動車(株)と日野自動車(株)は、ESG経営ビジョンに掲げた目標の達成や、水素エネルギーの普及を視野に入れた技術開発の一環として、燃料電池大型トラックの実用化に向けた取組を共同推進すると発表した。両社は2003年の燃料電池バスの共同実証を皮切りに、燃料電池を搭載した「商用車」の開発などを進めてきた。商用車の電動化においては、環境性能に加え、実用性が求められる。とりわけ幹線輸送に用いられる大型トラックについては、十分な航続距離と積載量、短時間での燃料供給といった性能が重視される。今回、両社は大容量高圧(70MPa)水素タンクを新規開発し、よりエネルギー密度の高い燃料の使用を可能とすることで、航続距離600 kmの燃料電池大型トラックの実現を目指す。日野の大型トラックをベースとし、シャシの専用設計や軽量化(積載量の確保)を図り、パワートレイン(駆動装置)にトヨタが開発する発電装置(FCスタック)を2基搭載する。開発後に走行実証を行い、新たな燃料電池大型トラックの実用化と普及促進に努め、さらに両社の関係を強固なものにしていくという。