国内ニュース


 JR東日本、高圧水素を充填した燃料電池車両の開発計画を公表

発表日:2019.06.06


  東日本旅客鉄道(株)は新たな燃料電池車両の開発計画と走行実証の予定などを発表した。同社はESG(環境・社会・ガバナンス)経営において水素エネルギーの利活用に関する取組を推進しており、2006年から2008年にかけてE995形仕様の燃料電池車両「NEトレイン」を開発した。今回、NEトレインの2倍の圧力(70 MPa)で水素を貯蔵した、FV-E990・991系仕様・2両編成の燃料電池車両を開発し、営業路線(鶴見線、南武線)における実証試験を行う。最高速度などはNEトレインと同等であるが、燃料電池(固体高分子型:180 kW×2)と蓄電池(リチウムイオン電池:25 kW×2)の増強などにより、航続距離の伸長が期待できるという。開発車両の駆動方式を「燃料電池ハイブリッドシステム」と紹介しており、主回路用蓄電池には「回生ブレーキ」から得た電力が供給され、主電動機の負荷電力が小さいときは燃料電池からも電力供給を受けられる仕組みとなっている。2021年度内に車両を制作し、低炭素化・スマート化に係る協定等に基づき、関係市と連携を図りつつ、実証に向けた調整を進めるという。

情報源 東日本旅客鉄道(株) ニュース(PDF)
機関 東日本旅客鉄道(株)
分野 地球環境
環境総合
キーワード 水素 | 東日本旅客鉄道 | JR東日本 | 低炭素 | 回生ブレーキ | 水素エネルギー | 燃料電池車両 | 燃料電池ハイブリッドシステム
関連ニュース

関連する環境技術