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 地球研、温暖化による居住環境への影響に関する研究成果を紹介

発表日:2020.05.11


  総合地球環境学研究所(地球研)は、中国・米国・欧州の考古学・生態学・気候学の研究者(地球研の招へい外国研究員含む)からなる研究チームによる、地球温暖化が進行した将来、人類の居住域の上昇気温を予測した研究成果を紹介した。人類の居住域の大部分は、年間平均気温が11~15℃の気候帯に集中しており、年間平均気温が20~25℃のところに住む人口は比較的多くはない。同研究チームは、先ず、温暖化が現在のペースで続いた場合(RCP8.5)、人類が居住する陸地において、2070年の平均気温は7.5℃増加すると予測した。次に、この気温上昇を、全球的な人口変動予測と組合わせることで、人口の30%が平均気温29度超の地域に居住することが示されたという。現在、陸地全体の0.8%に過ぎない平均気温が29度超の地域が、19%にまで広がり大規模移住等のリスクも考えられると警戒を鳴らすも、このような将来的な危機は「人類が地球温暖化に歯止めをかけることができれば大きく減じることができる」と共著者の意見も紹介している。

情報源 総合地球環境学研究所 リリース
機関 総合地球環境学研究所 ワーニンゲン大学 南京大学
分野 地球環境
キーワード 地球温暖化 | 気温上昇 | 気候学 | 生態学 | 人口変動 | RCP8.5 | 考古学 | 居住域 | 年間平均気温 | 大規模移住リスク
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