早稲田大学とマサチューセッツ工科大学は、分散型エネルギー源や蓄電池が普及し、配電網が整備された街(以下「地点」)において、発電・売電・電力消費を最適融通する仕組みを開発した。太陽光発電をはじめとする分散型エネルギー源の増加などに伴い、それらを適切に管理・スケジューリングできる配電網レベルの小売市場が希求されている。両大学は、系統電力の広域的な運用に係る制度や、送電系統上の取引を想定した卸電力市場の設計が進められているものの、需要家が関与する配電系統上の小売電力市場までの実装に関する検討が十分ではないという視座から、市場メカニズムとシステム制御分野で開発された理論を応用することで、各地点の電力状況や意思を反映しながらリアルタイムで最適な電力需給調整を実現する小売電力市場メカニズムの枠組を創出した。この市場メカニズムは米国の電力システムにも適用可能であり、日本の配電系統モデルに実装することでデマンドレスポンスの効果が向上することも期待できるという。
情報源 |
早稲田大学 Topic
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機関 | 早稲田大学 マサチューセッツ工科大学 |
分野 |
環境総合 |
キーワード | 蓄電池 | 配電 | デマンドレスポンス | 需要家 | 市場メカニズム | 配電網 | 分散型エネルギー源 | 卸電力市場 | システム制御 | 小売電力市場メカニズム |
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