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 NEDO、セメント製造工程の排ガスからCO2を分離・回収する実証試験を開始

発表日:2020.06.18


  (国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、クリーンコール技術・事業分野のプロジェクト「炭素循環型セメント製造プロセス技術開発」において、実際のセメント工場におけるCO2分離・回収実証を開始する。NEDOは、政府の「革新的環境イノベーション戦略(2020年1月策定)」のテーマ設定に基づき、セメント産業における脱炭素技術のイノベーション創出を目指す事業を創設した。2020年3月上旬から4月中旬にかけて技術開発に係る提案を募集したところ、1件の申請があり、学識経験者や鉄鋼メーカー等の研究者からなる委員会の審査を経て、太平洋セメント(株)単独での事業実施を決定した。同社の生産拠点に実証設備を設置し、セメント原料を焼成する窯(ロータリーキルン)の排ガスから1日当たり10トンのCO2を分離・回収する。分離・回収したCO2については、廃コンクリートなどを用いて炭酸塩として固定化し、セメント原料や土木資材として再利用する要素技術開発なども行い、2030年度までに実用化を図り、国内セメント工場への導入を目指すという。

情報源 新エネルギー・産業技術総合開発機構 公募・調達
新エネルギー・産業技術総合開発機構 ニュースリリース
太平洋セメント(株) ニュースレター(PDF)
機関 新エネルギー・産業技術総合開発機構 太平洋セメント(株)
分野 環境総合
キーワード クリーンコール | 回収 | 炭素循環 | セメント工場 | 再利用 | CO2分離 | セメント | 廃コンクリート | ロータリーキルン | 革新的環境イノベーション戦略
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