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 広島大など、ヒトデに寄生するシダムシが新種であることを再同定

発表日:2020.07.14


  広島大学、鳥羽水族館および(株)水土舎は、ヒトデに寄生するシダムシ類の一種を調べ、外部形態と遺伝子情報から新種であるとして学術誌に発表した。シダムシは、フジツボの仲間で、甲殻類でありながら殻を持たず、ヒトデに寄生している。今回、1931年に発見され、1965年に「アカヒトデシダムシ」という和名が付与されるも、研究者によっては意見が分かれ分類学的な整理がされておらず、既知種とされていたシダムシについて、形態観察と遺伝子解析を行った。光学顕微鏡や走査型電子顕微鏡を用いた観察により、形態が既知のシダムシ34種とは異なることから、このシダムシは新種であると再同定された。学名が未だないため、宿主の体壁と膜のようなもので癒着しているという他の種には見られない特徴から、「癒着しているシダムシ」という意味のDendrogaster adhaerensと命名したという。

情報源 広島大学 研究成果
鳥羽水族館 新着情報
機関 広島大学 鳥羽水族館 (株)水土舎
分野 自然環境
キーワード 新種 | 甲殻類 | 遺伝子解析 | 形態観察 | ヒトデ | 鳥羽水族館 | シダムシ | アカヒトデシダムシ | 光学顕微鏡 | 走査型電子顕微鏡
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