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 鳥羽水族館、特定のヤドカリと共生する新種のイソギンチャクを展示

発表日:2022.06.11


  鳥羽水族館(三重県鳥羽市)は、2022年4月26日に新種として論文発表されたイソギンチャクの仲間「ヒメキンカライソギンチャク(学名:Stylobates calcifer)」の展示を開始した。同種は、三重県熊野灘沖などで採集され、東京大学や同館などの研究チームにより新種であるとされていた。特定のヤドカリ(ジンゴロウヤドカリ)と共生し、かつその家となる構造を作ることから、スタジオジブリの映画「ハウルの動く城」の原作となった小説「Howl's MovingCastle」に登場する火の悪魔「カルシファー」に因んだ学名が付けられていた。同館では、論文掲載後に公開することを考えていたが、パートナーのヤドカリが亡くなってしまったことから展示の機会を逃していた。今回、沖合底引き網でパートナーとなり得るヤドカリが採取され、予備水槽に両者を入れてみたところ、ヤドカリはイソギンチャクを背負い共生が成立し、展示に踏み切ったという。

情報源 鳥羽水族館 飼育日記
機関 鳥羽水族館
分野 自然環境
キーワード 東京大学 | 共生 | 新種 | 鳥羽市 | 展示 | 熊野灘 | イソギンチャク | 鳥羽水族館 | ヤドカリ | ヒメキンカライソギンチャク
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