宮城県は、令和元年度のダイオキシン類に係る環境調査結果を公表した。同県では、ダイオキシン類対策特別措置法に基づき、大気、公共用水域(水質・底質)、地下水、土壌のダイオキシン類環境調査を実施している。令和元年度は、33地点(大気5地点、公共用水域の水質12地点、底質8地点、地下水質3地点、土壌5地点)のうち、31地点で環境基準を達成したが、河川2地点(鶴田川(下志田橋)、高城川(明神橋))で環境基準を超過した。河川の2地点で環境基準を超過した原因は、流域で過去に使用されていた水田除草剤などの農薬に不純物として含まれていたダイオキシン類が、底泥に蓄積し、それが徐々に流出することにより水質に影響を及ぼしているものと判断されるとしている。同県では、環境基準を超過した公共用水域の2地点を含め、今後とも県内のダイオキシン類による汚染状況を把握するため、計画に基づき継続的に環境調査を実施していくという。