環境省と福島県は、「福島の復興に向けた未来志向の環境施策推進に関する連携協力協定~環境から挑む福島の復興、そして希望ある未来へ~」を締結した。同省は、2018年に脱炭素のまちづくりや自然共生などの分野で同県に特化した取り組みを進める「福島再生・未来志向プロジェクト」に着手し、2019年には同県の国立・国定公園などの自然を活用した復興推進事業「ふくしまグリーン復興構想」を発表している。同協定は、環境施策の推進を通じて同県の復興を加速させるもので、期間は2025年度までとなっている。同省が特定の都道府県と連携協定を結ぶのは初めて。同協定では、1)ふくしまグリーン復興構想などの着実な推進、2)復興と共に進める地球温暖化対策の推進、3)ポスト・コロナ社会を先取りした環境施策の推進、4)同協定の効果的な実施に関する共通的事項の4本柱に沿って取り組みを展開する。今後、同省と同県は、環境施策を取り入れた福島の復興を一層進めるため、連携協力して取り組んでいくという。