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 山梨大と早大、新規の水素貯蔵材料で充電可能なPEFCを開発

発表日:2020.10.12


  山梨大学と早稲田大学の研究グループは、繰り返し充放電できる「固体高分子形燃料電池(PEFC)」を開発した。PEFCは低温で作動し軽量化できることから、家庭用のシステムや自動車駆動用として実用化されており、本格的な普及拡大に向けた低コスト化・高性能化が進められている。燃料電池を発電するためには水素を供給しつづけなければならないことや、高圧タンク等の水素供給インフラが可搬性・安全性・コスト面などに課題を抱えていることから、早稲田大学は既往の水素吸蔵合金や有機系液体を代替する新規水素貯蔵材料を開発した(Kato, R. et al., 2016)。同材料は可逆的な水素吸脱着性能を有しており、プラスチックシートとして成型できるケトンポリマーである。山梨大学はこのプラスチックシートを水素貯蔵供給媒体として内蔵するというコンセプトで燃料電池デバイスを設計、作製し、性能と充放電時のサイクル特性を評価した結果、一定電流密度(1 mA/cm2)において最長8分程度の発電ができることや、50サイクル繰返し充放電できることを明らかにした。

情報源 山梨大学 プレスリリース(PDF)
早稲田大学 Topic
機関 山梨大学 早稲田大学
分野 環境総合
キーワード 燃料電池 | PEFC | 早稲田大学 | 山梨大学 | 水素吸蔵合金 | 固体高分子形燃料電池 | 有機系液体 | 水素貯蔵材料 | 水素吸脱着性能 | ケトンポリマー
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