九州電力(株)は、1967(昭和42)年8月から営業運転を行っている大岳地熱発電所(所在地:大分県玖珠郡九重町)の主要設備を更新した。2013年から環境調査を開始し、2018年4月から2020年9月にかけて更新工事が行われた。更新工事は、発電停止期間の短縮に配慮し、既存設備を運転しながら、隣接地に新たな設備を建設する形で行われた。三菱パワー(株)・三菱パワーインダストリー(株)・三菱電機(株)がJVを組成し、EPC(設計・調達・建設)を請け負い、既存設備を一部活用しつつ、「ダブルフラッシュ&デュアルプレッシャー方式」という蒸気利用によって従来12,500 kWであった出力を14,500 kWまで引き上げることが可能となった(運転開始時は13,700 kW)。同方式は、噴出圧力の高い生産井から高圧の1次蒸気を、噴出圧力の低い生産井から低圧の2次蒸気を、それぞれ蒸気タービンに供給するとともに、1次蒸気から取り出した熱水を減圧することでさらに蒸気を取り出し、2次蒸気として利用するもの。2020年10月から営業運転を開始し、地熱資源の有効活用と積極的な開発・導入を図るという。