北陸先端科学技術大学院大学、東京大学、神戸大学および筑波大学の研究チームは、植物由来原料による耐熱性の高いプラスチックを開発したと発表した。これまでに開発されてきたバイオマス由来のプラスチック(ポリアミド11、ポリヒドロキシアルカン酸、ポリ乳酸など)はいずれも脂肪族ポリマーであり、耐熱性が低いため、その用途が限られていた。一方、芳香族系ポリマーは耐熱性が高いが、その原料は石油由来の芳香族化合物であった。今回、同研究チームは、JST「戦略的創造研究推進事業(CREST)」の支援を受けて、「高性能イミダゾール系バイオプラスチックの一貫生産プロセスの開発(平成25~30年度)」に取り組み、芳香族系ポリマーであるポリベンズイミダゾール(PBI)を非可食バイオマスである紙パルプから作ることに成功した。このPBIは、強度や軽量性にも優れており、さまざまな用途で利用が見込め、軽量金属と溶融複合化することで自動車ボディ、建築部材などの社会インフラ等への応用が期待されるという。
情報源 |
北陸先端科学技術大学院大学 プレスリリース
神戸大学 研究ニュース |
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機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 東京大学 神戸大学 筑波大学 |
分野 |
環境総合 |
キーワード | プラスチック | 東京大学 | 耐熱性 | 植物由来 | 北陸先端科学技術大学院大学 | 戦略的創造研究推進事業 | バイオマス由来プラスチック | 芳香族系ポリマー | ポリベンズイミダゾール | 紙パルプ |
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