(株)リコーは、「固体型色素増感太陽電池」を搭載した環境センサーを2020年10月8日に発売する。すべてのモノがインターネットにつながるIoT社会に向けて、さまざまなモノにセンサーを搭載することが予想され、それらのセンサーを稼働させる自立型電源として、エネルギーハーベスト(環境発電)が注目されているという。同社の開発した環境センサーは、独自の固体型色素増感太陽電池モジュールを搭載し、電気工事や配線が不要なため、工場、倉庫、オフィスや商業施設など必要な場所に容易に設置し、屋内の環境情報(温度・湿度・照度・気圧)を取得することができる。同社の複合機開発で培った有機感光体の技術を応用し、また、電解液を有機半導体材料等で構成することで液漏れや腐食といった安全性や耐久性に対する課題が解決されている。室内光源波長に適した有機材料の設計および、デバイス構造の最適化を実現することにより、倉庫などの明るさの十分でない場所でも高効率の発電を可能にしているという。