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 NEDOなど、ループ型ヒートパイプのスケールアップ技術を開発

  (国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、未利用熱エネルギー革新的活用技術研究組合、名古屋大学と共に、多孔体が液を吸い上げる毛管現象を駆動源とした熱輸送技術(ループ型ヒートパイプ)を大規模化した。通常の熱輸送は、機械式のポンプを使用しているが、電力が必要であり、また効率や機械の寿命などが課題と考えられていた。このループ型ヒートパイプ技術は、2009年に名古屋大学がNEDO「産業技術研究助成事業(若手研究グラント)」支援を受け開発したもの。今回、大量の熱輸送を可能にするため、蒸発器構造をボックス構造に改良したほか、凝縮器の最適化を図ることで、電力を用いずに6.2 kWの熱エネルギーを2.5 m輸送することに成功した。今後、自動車のエンジンや、工場からの廃熱利用などへの適用することで、設備機器の高効率化と省エネルギー化が期待されるという。