(国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と横河電機(株)ほか2社は、中国を対象に実施している「広東省における電力需給調整アグリゲーションに適用可能なエネルギーマネジメントシステム(EMS)実証事業(事業期間:2017~2020年度)」の成果を紹介した。NEDOは「エネルギー消費の効率化等に資する我が国技術の国際実証事業」に取組んでおり、同実証事業はこの一環として行われた。2017年9月にNEDOと中国・国家発展改革委員会が基本協定書を締結し、付属書により実施を委ねられた3社と中国側企業で具体的な内容を規定していた。中国広東省にある2つの工場において、既存設備を日本の省エネ設備(ターボ冷凍機、スパイラル式熱交換器、高性能ヒートポンプ)に更新する作業や、(株)日本総合研究所が開発したEMSの導入、デマンドレスポンスを実行した場合の収支シミュレーションなどが行われ、省エネ効果は原油換算計11,432(kl/年)、温室効果ガス削減は同30,781(t-CO2/年)に達したという。