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 東亞合成と東大、CNFの市場形成をにらんだ研究成果を発表

発表日:2020.11.25


  東亞合成(株)と東京大学などの研究グループは、完全に分離したナノ分散状態のセルロース(以下「シングルナノセルロース」)に解繊できるセルロースナノファイバー(CNF)の製品化に資する技術を開発した。持続的かつ循環型の社会システム形成に向けて、非可食バイオマスに由来するCNFの利活用に向けた研究が活発化している。とりわけ、シングルナノセルロースについては、有機溶剤を用いずに天然セルロースから変換できることや、特異的な機能を有することが実証されており(磯貝、2012)、産業レベルでの技術展開が期待されている。同研究グループは、シングルナノセルロース製造プロセスの投入エネルギー削減や低コスト化を目指し、高濃度の次亜塩素酸ナトリウム水溶液のみを用いた「ワンポット合成」による酸化反応を実験的に検証した。その結果、数分間の撹拌により、シングルナノセルロースに解繊・調製できる酸化セルロースの生成に成功し、無機酸化物等の分散剤としての活用や、ABS樹脂の強化などへの応用可能性が示唆された。

情報源 東亞合成(株) ニュース
東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部 研究成果
機関 東亞合成(株) 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部
分野 環境総合
キーワード 東京大学 | 次亜塩素酸ナトリウム | 分散剤 | セルロースナノファイバー | ABS樹脂 | ナノ分散 | シングルナノセルロース | 非可食バイオマス | ワンポット合成 | 東亞合成
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