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 JAEAなど、CNFハイドロゲルの汎用化技術を開発

発表日:2020.10.30


  (国研)日本原子力研究開発機構(JAEA)を中心とする研究グループは、汎用性の高いセルロースナノファイバー(CNF)ゲル材料の合成に成功した。同研究グループは、環境中で完全に分解する生分解性材料が希求されていることから、食品添加剤としても利用されているカルボキシメチルセルロースナノファイバー(CMCF)、レモン果汁などにも含まれているクエン酸(CA)および水からなるハイドロゲルの高強度化に取り組んだ。水の凍結に伴う凝集挙動に着目し、CMCF溶液を-20℃環境下で凍結させてCA水溶液と混ぜ、それらを-4℃環境下で融解させるプロセスを検証したところ、氷が溶けると同時に白く不透明なハイドロゲル(以下「凍結架橋CNFゲル」)が得られた。凍結架橋CNFゲルの含水率は94%以上で、強固なネットワーク構造を有しており、圧縮負荷をかけると排水しながら縮み、80 MPa以上の負荷に耐え、給水すると元の形状に復元することも分かった。数分で有害物質に見立てた色素を吸着できることも確認できており、環境浄化材料などへの応用展開が期待できるという。

情報源 (国研)日本原子力研究開発機構 プレスリリース
(地独)東京都立産業技術研究センター プレス発表
東京大学大学院理学系研究科・理学部 ニュース
機関 (国研)日本原子力研究開発機構 (地独)東京都立産業技術研究センター 東京大学大学院理学系研究科・理学部
分野 環境総合
キーワード 東京大学 | 日本原子力研究開発機構 | ハイドロゲル | 東京都立産業技術研究センター | セルロースナノファイバー | 生分解性材料 | カルボキシメチルセルロースナノファイバー | クエン酸 | 凍結架橋 | 環境浄化材料
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