住友化学(株)は、シンガポールのグループ会社が運営する石油化学コンプレックスにおいて、プロピレン増産につながるPDH技術と、CO2からメタノールを実用化に見合うレベルで高効率に合成する研究(島根大学との共同研究)の成果を組み合わせる検討を開始すると発表した。海外では、ナフサではなくシェールガス由来のエタンからエチレンやプロピレンを製造するプロセスが普及している。しかし、この方法ではプロピレンを直接生産できないため、プロピレンが相対的に不足傾向にあることが課題となっていた。PDH技術は、プロパン(C3H8)から効率的に水素を取り除き、プロピレン(C3H6)を製造するもの。一方、高効率なメタノール合成反応の確立に向けて、島根大学が、触媒を用いて再エネ由来の水素と各種プラントから排出されるCO2をメタノールに変換するプロセス技術の開発を進め、住友化学は、それらの技術をもとに触媒とプロセスの工業化に取り組んでいる。本件は、シンガポール経済開発庁の支援を受けており、2つの技術の実装に向けた検討を進め、環境負荷低減と経済活動の両立を目指すという。
情報源 |
住友化学(株) ニュース
島根大学 トピックス |
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機関 | 住友化学(株) シンガポール経済開発庁 |
分野 |
環境総合 |
キーワード | シンガポール | シェールガス | エチレン | エタン | メタノール | 石油化学コンプレックス | プロピレン | ナフサ | シンガポール経済開発庁 | CO2有効利用 |
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