島根大学と住友化学(株)は、CO2からメタノールを実用化に見合うレベルで高効率に合成する共同研究を推進すると発表した。メタノールはさまざまな化学品の基礎原料として活用されており、廃棄物・各種バイオマスの焼却ガスや再エネ由来水素を用いて合成できることから、CO2を原料としたメタノール合成技術の確立に向けた研究・技術開発が行われている。しかし、プロセス収率の低さや、副生する水蒸気による触媒劣化などが実用化の妨げとなっている。今回、島根大学の研究者らが開発する反応収率を向上させるプロセス技術をベースに、大学は触媒とプロセスの基礎技術の開発を進め、企業は触媒とプロセスの工業化に取り組み、高効率なメタノールの合成プロセスの確立を目指す。共同研究を通じて、廃棄物等のガス化、新規触媒による合成ガスのメタノール化、メタノールを粗原料とする合成樹脂の開発、そして製品の再資源化につながる一連の炭素循環を加速するという。
情報源 |
島根大学 トピックス
住友化学(株) ニュース |
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機関 | 島根大学 住友化学(株) |
分野 |
環境総合 |
キーワード | CO2 | 水素 | バイオマス | 触媒 | 廃棄物 | 炭素循環 | メタノール | 島根大学 | 合成樹脂 | 内部凝縮型反応器 |
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