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 東北大など、「振動」を活かしたセンサノード実現の中核技術を紹介

発表日:2021.02.03


  東北大学は、同大学発ベンチャー会社であり(連携ビジネスインキュベータであり)、産業用IoTデバイスの研究開発を行っている仙台スマートマシーンズ(株)と共に、「振動」を電気に変換し、センサとしても活用できる自立型・ハイブリッド型の新規デバイスを開発した。同大学は、さまざまな省庁・機関の支援のもと、身近にある振動などを電気エネルギーに変換するエナジー・ハーベスタ(環境発電)と呼ばれるデバイスや、振動センサの小型・軽量化、高性能化に取り組んでいる。今回、AlN(窒化アルミニウム)をベースとした圧電薄膜を用いて、振動を変換するマイクロ発電デバイス(容積:1 cc)を作製し、振動の尺度のひとつである加速度が1G(9.807 m/s2)で約 10 mW以上、低加速度(0.01G)でも1 mWの発電出力が得られることを確認した。また、当該デバイスと同じ構造を持つ超低周波振動センサを開発し、振動周期1 Hz以下の帯域を検出できることを実証した。強度や耐久性も確認できており、自動車・鉄道などへの搭載、社会インフラの維持管理における活用が期待できることから、提案活動や特許申請を積極的に進めているという。

情報源 東北大学 プレスリリース・研究成果
機関 東北大学 仙台スマートマシーンズ(株)
分野 環境総合
キーワード 環境発電 | IoTデバイス | センサノード | 東北大学連携ビジネスインキュベータ | 仙台スマートマシーンズ | エナジー・ハーベスタ | 窒化アルミニウム | 圧電薄膜 | 振動センサ | 社会インフラ
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