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 国環研、環境クラウドファンディングの成功要因を解明

  国立環境研究所は「環境クラウドファンディング（以下「環境CF」）」の成功要因分析に関する研究成果を紹介した。環境保全・管理における資金不足を解消する新たな手段として、インターネットを介して不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達するクラウドファンディングキャンペーンの活用が模索されている。同研究所および英米の大学は、「環境CF」の成否や成功の原動力に関する知見が不足していることから、日本最大規模のプラットフォーム「Readyfor」において、2013年から2019年の間に行われた環境CFプロジェクトのデータ473件の詳細分析に取り組んだ。プロジェクトの内容に着目した分析と、成功メカニズムに着目した解析を行った結果、ペット管理や動物福祉に関するプロジェクトは、景観保全や持続的な資源利用を目的としたプロジェクトよりも資金獲得に成功していることが分かった。また、SNS等を通じた社会的なつながりが環境CFの成功に寄与していることや、環境CFどうしの競合が一部のプロジェクトへの資金集中をもたらす可能性が示唆された。