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 東大など、大型海洋動物のユニークな旋回行動を確認

発表日:2021.03.22


  東京大学大気海洋研究所を中心とする研究グループは、遊泳中の大型海洋動物(イタチザメ、ジンベイザメ、アオウミガメ、キングペンギン、ナンキョクオットセイ、アカボウクジラ)が比較的安定した角速度で連続的に旋回する行動をとっていることを発見した。バイオロギング技術の発達に伴い、海洋動物の三次元移動経路を把握することが可能となってきた。同研究グループは、地磁気・加速度データロガーを用いて各種の潜水行動を調査し、摂餌海域、繁殖海域、産卵場への移動中など、さまざまな状況において1周あたり数10秒から数分というスケールで旋回していることを発見した。どの種も比較的安定した角速度で連続的に旋回し、採餌との関連は低く、遊泳方向を調整するための行動であることが示唆された。旋回行動の機能を摂餌、社会行動、ナビゲーションなどの側面から探っていくことで、未知の行動や生態の解明に新たな知見をもたらす可能性があるという。

情報源 東京大学大気海洋研究所 研究トピックス
神戸大学 研究ニュース
機関 東京大学大気海洋研究所 神戸大学
分野 自然環境
キーワード バイオロギング | キングペンギン | イタチザメ | ジンベイザメ | アオウミガメ | ナンキョクオットセイ | アカボウクジラ | 時空間スケール | 地磁気・加速度データロガー | 遊泳方向
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