(国研)海洋研究開発機構(JAMSTEC)と東京大学の研究グループは、ウミガメに深度・水温を計測・記録可能なシステム(ロガー)を装着し、得られたデータから、数ヶ月後の海水温の変動を予測するシステムの高精度化に成功したと発表した。これまでJAMSTECは、スーパーコンピュータを使って、数ヶ月後の熱帯の海水温の変動や、それに伴う季節の異常変動等を予測シミュレーションする研究に取り組んできた。今回、東京大学が得た、観測空白域(アラフル海)におけるウミガメ(5頭)からの水温構造の観測データを用い、数ヶ月後の周辺海域の水温変動の予測シミュレーション結果を改善したという。今回の研究成果は、バイオロギング手法により得られたデータを季節予測システムに活用する有効性を示したものであり、今後、今回の様に動物由来のデータが海洋観測システムに適切に適合されることで、シミュレーション技術が向上・発展することが望まれるという。
情報源 |
海洋研究開発機構 プレスリリース
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機関 | 海洋研究開発機構 東京大学 |
分野 |
地球環境 自然環境 |
キーワード | 東京大学 | スーパーコンピュータ | シミュレーション | 海水温 | JAMSTEC | ウミガメ | バイオロギング | 異常変動 | アラフル海 | 海洋観測システム |
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