千葉県立中央博物館(千葉市)と東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林千葉演習林(鴨川市、以下「千葉演習林」)は、学術調査・研究と教育・普及活動のさらなる促進に向けての連携協力に関する協定を締結した。両者はこれまで、相互に共同し調査・研究、教育・普及活動を行ってきた。平成元年の中央博物館の開館後は、生物相や地学などの分野で千葉演習林と共同し様々な調査・研究活動を行い、多様な生物群の新種や新産種を数多く記録した。特に、平成24年度から28年度まで「房総丘陵の自然-過去、現在、未来-」として調査研究活動を進め、演習林はその中心的な調査地となっていた。今後、協定を結ぶことにより、2者は緊密な連携をもって、野生生物などの自然誌資料収集を中心とする共同調査を継続的に行うとともに、県民・市民に向けての学習機会の提供や展示会の開催に取り組んでいくという。