(公財)日本野鳥の会は、2012年から市民調査として実施している「日本野鳥の会ツバメ全国調査」の結果を紹介した。同会では、近年減少が示唆されているツバメの現状を明らかにするため市民調査を実施しており、2020年までの8年間で、のべ5,351人から、10,586巣の観察情報を得た。これらの大規模データを分析した結果、1つの巣から平均約4羽の雛が巣立つが、市街地では約3.8羽と少ないことが分かった。子育ての失敗の要因の多くは、カラスやヘビの捕食、巣の落下など自然のなかで起こる出来事だが、1割弱が人による巣の撤去であることが報告された。一方、過疎化により人口が減少した地域では、人がいないことによって、ツバメの卵や雛が捕食される危険性が高くなり、ツバメの営巣が減っている可能性もあるという。同会は、都市部でツバメが子育てをするには、水辺環境と緑地が必要で、環境改善が必要と指摘しつつ、すぐにできる方法としてツバメの子育てを優しく見守ることを呼び掛けている。
情報源 |
(公財)日本野鳥の会 プレスリリース
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機関 | (公財)日本野鳥の会 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 緑地 | 市街地 | 日本野鳥の会 | 水辺環境 | ツバメ | 過疎化 | 市民調査 | ツバメ全国調査 | 大規模データ | 都市部 |
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