(公財)日本野鳥の会は、絶滅が危惧される海鳥「カンムリウミスズメ」の保護活動を拡大していくため、今回、初めてクラウドファンディングによる資金調達に挑戦する(支援募集期間:令和4年8月29日~9月30日)。カンムリウミスズメは宮崎県の枇椰島(びろうじま)や伊豆諸島など日本近海のごく限られた離島のみで繁殖する国の天然記念物。同会は、10年以上にわたってカンムリウミスズメの保護活動を行っており、同種の人工巣による繁殖に成功(世界初)などの実績を持つ。近年では、プラスチックごみによる海洋汚染が海鳥たちへの脅威となっていると考えられており、この影響を調査することも課題となっていた。今回、カンムリウミスズメ保護事業への支援をクラウドファンディングサイト(READYFOR)にて呼び掛けた。支援は3千円から。支援金額によって、お礼の手紙や、ピンバッジなどのギフトも用意されている。100万円の支援では、夜間に行われるカンムリウミスズメの洋上調査に同行できる。