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 琉球大、海洋生物ビッグデータ活用技術高度化プロの実施概要を紹介

発表日:2021.11.15


  琉球大学は、文部科学省の「海洋資源利用促進技術開発プログラム/海洋生物ビッグデータ活用技術高度化(実施期間:2021~最長2030 年度まで)」の採択課題について、プロジェクト目標や展開方向を公表した。同事業は、海洋のビックデータを活用して、SDGsの目標14「海の豊かさを守る」の達成に資する海洋科学研究を推進し、「国連海洋科学の10年」のアウトカム実現に貢献する社会的成果の創出をステークホルダーとの連携により目指すことを趣旨・目的とするもの。同大学は、自然史(ナチュラルヒストリー)に関する研究成果に基づき、生物多様性情報のビッグデータ化・見える化を図りつつ、(株)シンクネイチャーを立ち上げ、「日本の生物多様性地図化プロジェクト」を公開し、様々なデータ分析サービスを展開している。今回、文部科学省の支援の下、劣化する海洋環境を、この10年で反転改善するという気持ちを込めて命名された「Ocean180」プロジェクトを始動する(予算規模:年間最大3,000万円)。同プロジェクトでは、海洋の生物多様性ビッグデータを中心に据えて、海洋生物に関する様々な情報を規格化・強化・浄化しデータ統合する新たな「パイプラインツール」と、適応的で持続的な海洋保全利用に向けた「海洋劣化リスクの評価ツール」を開発する。また、様々な業界と連携しながら、それらの社会実装を促進し、市民・行政・企業・金融機関との協働によってGIGA教育アプリケーションなどの教材開発にも取り組む。既に6つ以上のアプリ開発に着手しており、より多くのセクターとの横断的な体制構築や、民間投資を基にした多面的な展開を視野に入れている。

情報源 琉球大学 研究成果
機関 琉球大学 (株)シンクネイチャー
分野 自然環境
キーワード SDGs | 日本の生物多様性地図化プロジェクト | 海洋生物ビッグデータ | 海洋科学研究 | 国連海洋科学の10年 | 自然史 | Ocean180 | パイプラインツール | 海洋劣化リスク | GIGA教育アプリケーション
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