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 岡山県の地域商社、牡蠣殻を活用したボールペン開発を支援

発表日:2021.11.24


  中国銀行、山陽新聞社、天満屋など5社でつくる地域商社の「(株)せとのわ」は、山陽クレー工業(株)(備前市)の取り組む、牡蠣殻粉末を使ったボールペン開発を支援した。牡蠣は全国で年間約15万トンが収穫されており、その総量の約8割が殻と言われている。環境省が定める「漁業系廃棄物処理ガイドライン」では、養殖過程で出た牡蠣殻は廃棄物処理法に基づき処分することが求められており、各産地では廃棄方法が喫緊の課題となっていた。一方、牡蠣殻にはマイクロプラスチック片や藻(以下、「不純物」)が付着しており、ミクロン単位の高品質な炭酸カルシウムを得ることは難しかった。今回、同社の支援を受け、山陽クレー工業は、独自の「微細粉末化」により荒い粉砕では除去できなかった牡蠣殻に付着する不純物を除き、高品質な炭酸カルシウムとすることで、「牡蠣殻粉末を51%練り込んだボールペン」を開発した。牡蠣殻が再資源化できると共に、プラスチックの使用量が抑えられる。この技術を活用することで、牡蠣殻をケミカルやヘルスケア分野に活用することも期待されるという。なお、開発したボールペンは、当初、せとのわ参画企業での利用にとどめ、販売は予定されていない。

情報源 (株)せとのわ NEWS
機関 (株)せとのわ
分野 ごみ・リサイクル
キーワード 再資源化 | 炭酸カルシウム | 中国銀行 | 山陽新聞社 | 天満屋 | 地域商社 | せとのわ | 山陽クレー工業 | 牡蠣殻 | 微細粉末化
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