サントリーホールディングス(株)は、米国バイオ化学ベンチャー企業のアネロテック社と進めてきた植物由来原料100%使用ペットボトルの開発に成功した。同社グループのミネラルウォーターのボトルには、2013年よりPETボトル原料の30%を構成する「モノエチレングリコール」を植物由来原料で生成したものが使用されている。残りの70%を構成する「パラキシレン」を、植物由来素材から生成すべく、2012年からアネロテック社と植物由来原料100%使用ペットボトルの共同開発を行っていた。今回、同社を含む32社が出資する(株)アールプラスジャパンの使用済みプラスチックのリサイクル技術をもとに、非可食バイオマスであるウッドチップを熱分解と触媒反応することでパラキシレンの生成に成功した。この技術は、バイオマス(セルロース)をワンステップでパラキシレンにすることができる。同社グループは、2019年に策定した「プラスチック基本方針」で「2030年までにグローバルで使用するすべてのペットボトルに、リサイクル素材あるいは植物由来素材のみを使用する」ことを掲げており、今回発表したPETボトルの早期実用化を目指すという。
情報源 |
サントリーホールディングス(株) ニュースリリース
Anellotech Inc. NEWS |
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機関 | サントリーホールディングス(株) Anellotech Inc. |
分野 |
ごみ・リサイクル 環境総合 |
キーワード | ペットボトル | パラキシレン | PETボトル | ミネラルウォーター | 非可食バイオマス | バイオ化学ベンチャー | 植物由来原料 | モノエチレングリコール | ウッドチップ | プラスチック基本方針 |
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