国際協力機構(JICA)は、タイ王国向け技術協力プロジェクト「持続的なPM2.5予防・軽減のための大気管理プロジェクト」に関する討議議事録(R/D)に署名した。バンコク都や周辺県では、乾季にPM2.5による汚染が深刻化し、1~2月に大気環境基準を大幅に超過する傾向が見られる。現在、大気汚染状況モニタリング体制の整備が粛々と進められており、モニタリングデータ等に基づく効果的な施策の推進が喫緊の課題となっている。同プロジェクトは、バンコク首都圏(バンコク都、ナコーンパトム県ほか周辺4県)を対象として、PM2.5による大気汚染を予防・軽減するための対策の立案・評価の能力強化を図り、大気環境の持続的な管理を促進することを目的としている。多様な発生源(焼き畑農業、工業化・都市化、国外からの越境煙霧等)のインベントリを改善し、同地の気象・地理的条件との関係を踏まえたシミュレーションモデルを構築する。また、大気汚染メカニズムの評価能力を強化し、PM2.5による大気汚染のより効果的な予防・軽減対策の立案・実施を目指すとともに、タイおよび周辺諸国に対する知見・経験の普及も行う(実施予定期間:36カ月、相手国側実施機関・部局:天然資源環境省公害管理局)。SDGs目標11(住み続けられるまちづくりを)への貢献が期待できるという。
情報源 |
(独)国際協力機構 ニュースリリース
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機関 | (独)国際協力機構 |
分野 |
大気環境 環境総合 |
キーワード | タイ | PM2.5 | バンコク | 発生源 | 大気環境基準 | SDGs | 技術協力プロジェクト | シミュレーションモデル | 大気管理 | 大気汚染状況モニタリング |
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