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 山梨県、グリーン水素関連技術を地域ビジネスモデルに昇華

発表日:2022.03.02


  山梨県は、東京電力エナジーパートナー(株)、(株)巴商会、UCC上島珈琲(株)および東レ(株)と共に、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業を開始する。同県は、2021年度に入り、東京電力ホールディングス(株)および東レ(株)と「P2G(パワーツーガス)システム」の共同開発を開始し、それを皮切りに、各般の要素技術開発や水素の需要転換・供給に係わるさまざまな取組を展開している。2021年9月には、同県ほか8社からなるコンソーシアム「やまなし・ハイドロジェン・エネルギー・ソサエティ」を組成し、NEDOのグリーンイノベーション基金事業「再エネ等由来の電力を活用した水電解による水素製造プロジェクト」の採択を受けている。また、2022年2月には、それまでの成果や企業連携の実績に基づき、P2G事業会社「やまなしハイドロジェンカンパニー」を創設し、グリーン水素の需要家を誘致する「米倉山電力貯蔵技術研究サイト(所在:山梨県甲府市)」の整備も進めている。今回、さらにNEDOの「水素社会構築技術開発事業/水素利活用技術開発」のうち、地域モデル構築技術開発の枠組による事業をスタートする。採択テーマは「水素を熱源とした脱炭素エネルギーネットワークやまなしモデルの技術開発」となっている。大量の水素需要が見込まれる工場等に設置する大規模オンサイト型P2Gシステムを周辺地域への水素供給基盤としても活用することで、比較的小規模な産業・業務部門の熱需要や「脱炭素化が困難な分野」の利活用等(例:コーヒー焙煎の脱LNG化)を図り、地域の脱炭素化に貢献する水素社会モデル構築を目指す。UCC上島珈琲(株)は「カーボンニュートラルなコーヒー製造」の一環として、水素を熱源としたコーヒー焙煎技術の開発や太陽光・水力等を活用した焙煎所の新設を既に決定している(建設地:山梨県笛吹市、竣工予定年月:2024年上期)。当該事業の想定成果「小規模パッケージ化したP2Gシステム」の複数事業所における展開を視野に入れて参画する。

情報源 山梨県 新エネルギーシステム推進室 お知らせ
東京電力エナジーパートナー(株) プレスリリース
(株)巴商会 プレスリリース
UCC上島珈琲(株) ニュースリリース
東レ(株) プレスリリース
機関 山梨県 東京電力エナジーパートナー(株) (株)巴商会 UCC上島珈琲(株) 東レ(株)
分野 環境総合
キーワード 再生可能エネルギー | NEDO | カーボンニュートラル | 脱炭素 | P2G | グリーンイノベーション基金事業 | 米倉山電力貯蔵技術研究サイト | 地域モデル | コーヒー焙煎 | 脱LNG化
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