NTTドコモは、シャープと共同で「デマンドレスポンス(DR)制御に関する実証実験」を実施し、遠隔制御による平均約33.5%の節電効果を確認した(非制御時比)。この成果を踏まえ、ドコモは2026年3月以降、「ドコモでんきエコ得プログラム」における自動エコモードの対象にシャープ製エアコンを追加し、節電をサポートする「シャープエアコン自動エコモード」を提供する。
電力需給の逼迫や再生可能エネルギーの有効活用を促す政策的要請がある。DRの家庭部門における普及は省エネ・GX推進の鍵とされている。従来、節電は利用者の意識や行動に依存していたが、今回の取り組みは「我慢しない節電」を実現する点で新規性がある。
両社が実証した機能は、対象のシャープ製エアコン(2020年以降発売の無線LAN搭載機種)を遠隔制御し、DR対象時間帯に快適性を維持しながら節電を行うもの。スマートリモコン等の追加機器は不要で、利用者は特別な操作を行う必要がない。実証実験では、猛暑時の安全性を考慮したアルゴリズムを導入し、2025年夏季にも約33.2%の節電効果を再現した。また、参加モニターの95%以上が「制御に気づかないまま快適に過ごせた」と評価しており、技術の有効性が裏付けられた。
ドコモは今後、パートナー企業との共創を深化させ、家電・住宅設備との連携を拡大することで、利用者が無理なく節電に参加できる仕組みを提供し、GXソリューションブランド「NTT G×Inno」を通じて2050年カーボンニュートラルの実現を目指すという。
| 情報源 |
NTTドコモ ニュースルーム
シャープ ニュースリリース |
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| 機関 | (株)NTTドコモ シャープ(株) |
| 分野 |
地球環境 環境総合 |
| キーワード | 再生可能エネルギー | カーボンニュートラル | デマンドレスポンス | スマート家電 | 遠隔制御 | 電力需給調整 | 節電効果 | エコ得プログラム | GXソリューション | エネルギーリソースアグリゲーション |
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