環境省は、マレーシア・サバ州のサバ国際センターで開催された「第2回アジア国立公園会議（2nd Asia Parks Congress）」の結果を公表した(開催日時：令和4年5月25日～5月29日、オンライン併用)。会議では、保護地域等に関する取組みについての情報共有や保全・管理の推進に向けての意見交換が行われた。同省が主催したWG1「自然を活用した解決策（Nature based Solutions:NbS）」では、SATOYAMAイニシアティブの取組みが紹介され、保護地域や保護地域以外の有効な面的管理手法が有効であり、新型コロナで人の健康と自然のつながりの重要性が認識され、気候変動への対応でもNbSは有効との意見が出された。また、各ＷＧ等からの報告が盛り込んだ「コタキナバル宣言」が取りまとめられ、「自然と人のための行動」として、1)第15回生物多様性条約締約国会議や気候変動枠組み条約締約国会議に対して会議から強力なメッセージを送る事、2)第1回アフリカ保護地域会議や第7回ASEAN世界遺産公園会議、第5回国際海洋保護地域会議と次回世界公園会議にむけて今回の会議からの重要なメッセージを発信する事、3)アジア保護地域パートナーシップのさらなる発展と成長を支持し、定期的なアジア公園会議の開催を促す事、4)IUCNと世界保護地域委員会、その他の地域または準地域の機関に取組支援を要請する事が盛り込まれた。
