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 日本野鳥の会、緑の回廊内に風力発電所の施設設置を可能とする通達の撤回を申し入れ

発表日:2022.07.26


  (公財)日本野鳥の会は、緑の回廊内に風力発電所の施設設置を可能とする「緑の回廊の区域内への再生可能エネルギー施設の設置等に係る手続について」(令和3年3月31日 2林国経第183号)の白紙撤回を農林水産大臣、林野庁長官および関東森林管理局長へ申し入れた。「緑の回廊」は、公益的機能のうち自然環境の保全にとって極めて重要な「保護林」の生態学的連結性を確保するために不可欠な地域であり、日本国政府が「保護林」とともに国内の保護地域として生物多様性条約事務局に提出している地域。令和4年4月1日現在で全国に24地域(58.4万ヘクタール)が指定されている。2050年カーボンニュートラルの実現を目指した「再生可能エネルギー等に関する規制等の総点検タスクフォース」の主導により、再エネ施設設置に関わる規制などの緩和が進められており、林野庁は、この通達を発出していた。同団体はこの通達が「国有林野の管理経営に関する法律」第3条に違背するという考えのもと、白紙撤回を求めた。再エネシフトはシフトによる地球温暖化防止は重要な課題であるが、生物多様性保全との公益性の両立を図ることが重要であると主張している。

情報源 (公財)日本野鳥の会 新着情報
機関 (公財)日本野鳥の会
分野 自然環境
キーワード 林野庁 | 生物多様性条約 | 日本野鳥の会 | 緑の回廊 | 保護林 | 2050年カーボンニュートラル | 通達 | 再生可能エネルギー施設 | 白紙撤回 | 申し入れ
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