北海道地方環境事務所は、タンチョウのヒナが飛び立ったため、舞鶴遊水地への立ち入り制限の範囲を縮小した。同省及び、北海道開発局札幌開発建設部、長沼町では、生態系ネットワーク形成に向けた取組の一環として、有識者や地域の多様な主体が参画する「タンチョウも住めるまちづくり検討協議会」の一員として、タンチョウも住めるまちづくりに取り組んでいる。舞鶴遊水地内において、5月にヒナが生まれ、9月上旬には舞鶴遊水地の外へ飛び立つまでに成長した。ヒナの成長を受けて、同協議会の意見も踏まえ、このたび舞鶴遊水地への立ち入り制限の範囲を縮小した。同省では、「ヒナはまだ飛翔能力が十分発達しておらず、慌てて飛んだときなど自動車や電線などに衝突する恐れがあるため、今後もタンチョウを観察する際には、タンチョウを観察する際の注意事項等を守り、引き続きタンチョウの親子を優しく見守っていただきたい」と説明している。