京都市は、「京都市グリーンボンド」の発行条件を決定した(発行日:令和4年12月20日)。同市では、環境先進都市・京都として、「2050年二酸化炭素排出量正味ゼロ」への変革を成長戦略とし、国内外のESG投融資を呼び込み、SDGsに寄与する新たなビジネスを成長産業として支援する「ESG投融資を呼び込むプロジェクト」に取り組んでいる。また、「京都市地球温暖化対策計画」において、環境と経済の好循環を生み出す仕組みづくりとして、ESG金融やグリーンボンドの活用拡大など、グリーンファイナンスの推進を図ることとしている。同市は「2050年ゼロ」の達成、国内外から京都への投資促進、市内企業・金融機関等におけるESG投融資の活用やグリーンボンドの発行拡大を目指し、同市初となるグリーンボンドを発行する。なお、発行にあたっては、第三者機関の評価プロセスを導入するとともに、民間企業等でも取り組みやすい充当事業を優先的に選定することで、ESG投融資等の活用拡大を推進する。今回、5年を年限とする50億円相当の債権を発行するとしており、グリーンボンドにより調達した資金は、省エネ改修事業(施設のLED化)、環境性能に優れた市有施設の整備事業及び、河川整備事業に充当されるという。