静岡ガス(株)は、低炭素社会の実現に向けた取り組みとして、低炭素型タウン(分譲地)を静岡県三島市内(旧静岡ガス三島支店跡地)に建設すると発表した。同事業では、各戸に家庭用燃料電池と太陽電池を設置。また、伊藤忠商事(株)と共同で、一部の住宅に蓄電池(リチウムイオン電池)を導入し、エネルギーの“地産地消”モデルを構築する。燃料電池・太陽電池・蓄電池の3電池が同時に設置される住宅の販売は国内初となる。さらに同社は、各家庭の電力量データを収集・分析し、省エネ・省CO2化のアドバイスを行うとともに、省エネルギーで削減されたCO2排出権を買い取る。こうした家庭用分野でのCO2排出権取引も国内初の試みとなる。今後、2010年4月に区画造成に着手し、2011年3月に入居開始の予定。なお、同事業は、環境省が募集した「チャレンジ25地域づくり事業」にも採択され、三島市の環境先進都市計画の実現にも貢献するという。