環境省は、野鳥サーベイランスにおける全国の対応レベルを対応レベル1に引き下げた。同省では、北海道札幌市における高病原性鳥インフルエンザウイルスの検出(野鳥国内242例目等)と山形県飯豊町における高病原性鳥インフルエンザウイルスの検出(野鳥国内241例目)を受け、当該地区を野鳥監視重点区域を指定し、野鳥監視を強化してきた。その後、野鳥の大量死等の異常が確認されなかったため、令和5年5月17日と18日に両区域を解除した。これにより、指定している野鳥監視重点区域がすべて解除となったことから「野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアル」に基づき、野鳥サーベイランスにおける全国の対応レベルを「対応レベル3(国内複数箇所発生時)」から段階的に「対応レベル1」に引き下げた。対応レベル2は、国内単一箇所において、国内の野鳥、家きん及び飼養鳥で高病原性鳥インフルエンザの感染が確認された場合(国内単一箇所発生時)を目安としており、対応レベル1は、発生のない時(通常時)となっている。