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 島根県のオオサンショウウオ生息地、遡上路兼巣穴を整備

発表日:2023.07.18


  島根県は、オオサンショウウオ(学名:Andrias japonicus)の生息地である横鈩(よこだたら)奥谷川・西谷川上流において、活動団体(SAN-INやすぎオオサンショウウオの会)により計画されたオオサンショウウオ生息域内保全施設整備活動の実施を紹介した。オオサンショウウオは、環境省レッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている。今回、(公財)公益推進協会の助成事業の一環で、選定地内の西谷川にかかり繁殖期移動を要するオオサンショウウオの遡上を阻害している高さ80cmの堰に、オオサンショウウオが遡上可能な礎石斜路と人工巣穴を設置した。これらの素材は鋳鉄、鋼および自然石で河川生態系に配慮した構造であるうえ、活動団体らによる同所上流の高さ100cmの河道落差点での実証実験によってその効果が確認されている。整備後はこれらの施設を経由し、より多くの個体が西谷川オオサンショウウオ繁殖地島根県自然環境保全地域や横鈩奥谷川オオサンショウウオ営巣地(オオサンショウウオ用人工巣穴群)に集合することで、絶滅のおそれのあるオオサンショウウオの繁殖率の向上が期待されるという。

情報源 島根県 報道発表資料
機関 島根県
分野 自然環境
キーワード 絶滅危惧種 | 実証実験 | 繁殖 | 島根県 | レッドデータブック | 繁殖地 | 生息域内保全 | オオサンショウウオ | 人工巣穴 | 安来市
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